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Tree tribe's factory

quote

 ソーシャルゲームの別面が自尊感情補完ビジネスならば、任天堂のゲームは何か。それを考えるヒントが、任天堂の岩田聡社長の言葉の中にある。

 「ゲームって『マリオ』に限らず、上手い人だけがエンディングを見られて、そうじゃない人は最初のクリボーみたいなものでやられるんですよ。プレイヤーがやられて、もうこんなのやってられないって思うんだけど『さぁ、もう一回』っていう声が頭の中で聞こえて、またやろうって。私はそのような構造のゲームを『体育会系』と呼んでいるんですが(笑)、そうやって何度もやっているうちに、経験値を自分の中に貯めていく構造が(宮本専務の作るソフトには)できあがっています」(『ゲーム業界の歩き方』より)

 この言葉から筆者の仮説を立てると、任天堂のゲームは自己効力感補完ビジネスではないかと推測する。

 自己効力感とは、「外界の事柄に対し、自分が何らかの働きかけをすることが可能であるという感覚」のことで、任天堂のゲームは自己効力感のうちの「達成の経験としての自己効力感」を感じやすいように思われるためだ。

 「努力は報われる」という感情を強化されている、とでも言えばいいだろうか、だから「もう1回やってみよう」という気になる。

 したがって、「任天堂はなぜ儲かるソーシャルゲームをやらないのか」という問いに対する筆者なりの答えを出すと、「任天堂がゲームを通じて提供しているものや、ユーザーが任天堂に期待するものが違うので、仮にやりたくてもやれない」ということになる。

1 month ago

January 15, 2012